型枠大工の仕事の流れ
一言に「型枠工事」と言われてもあまりイメージが湧かない方も多いかと思います。
型枠工事とはコンクリートの建物を形成する為の枠(躯体)を作ることです。
鉄筋で作られた建造物の骨組に、コンクリートを流し込むために、
ベニヤ板や金物を流用し、器を作成して躯体形状を確立させます。
あまり知られていませんが、鳶や鉄骨の次に現場ではメインとなる仕事です。
ここでは型枠工事の流れについてご案内いたします。
STEP1 拾い出し
施工図から、柱・梁・床・壁などの寸法と形状を拾い出し加工図を作成します。
加工図を作成したのち、必要資材の数量を積算し発注します。
![仕事の流れ (3)](https://www.yusho-1996.com/60012444/wp-content/uploads/2020/03/e267abb4d344c069e6d448b19980ed90.jpg)
STEP2 加工
加工図を基にべニアや桟木を切断して型枠を製作します。
工具は、ハンマー、釘打機、電動丸ノコを使って製作します。
![仕事の流れ (4)](https://www.yusho-1996.com/60012444/wp-content/uploads/2020/03/806e76af69be83f97c4c9fcd68905050.jpg)
STEP3 墨出し
現場で建物の型枠を立てる場所に柱の位置や壁の位置を出し、墨(印)を打っていきます。
型枠組み立ての基準をつくる、大切な作業です。
![仕事の流れ (5)](https://www.yusho-1996.com/60012444/wp-content/uploads/2020/03/c256053abcadd19c111f9cac9a71a42d.jpg)
STEP4 建て込み
加工した型枠を現場に搬入し、出した墨に合わせて枠を組み立てていきます。
この作業によって建物の精度が左右されるため、一切妥協は許されません。
![仕事の流れ (6)](https://www.yusho-1996.com/60012444/wp-content/uploads/2020/03/9a39481a9b1021acd5fbcc139f5d28e2.jpg)
STEP5 固め・立て入れ直し
コンクリートを流し込んでも枠が壊れないように、鋼管等で固めていきます。
その後、柱、壁の倒れを補強補正するために、サポートとチェーンを使って固定します。
![仕事の流れ (7)](https://www.yusho-1996.com/60012444/wp-content/uploads/2020/03/d852166754b080ebb648240969dfdbc0.jpg)
STEP6 コンクリート打設
コンクリートを型枠に流し込む際、型枠に異常がないかを点検します。
コンクリートを打設してしまうと、やり直しができませんので、各所を念入りに点検し、
打設の終わったところから精度を確認し、悪いところは是正をしていきます。
![仕事の流れ (8)](https://www.yusho-1996.com/60012444/wp-content/uploads/2020/03/9bba98084676a73219e6a1c2de7979e3.jpg)
STEP7 型枠解体
型枠の中に流し込んだコンクリートが固まったら、型枠を外していきます。
外した型枠は転用することを考慮し、できるだけ傷めないように慎重に取り外していきます。
![仕事の流れ (9)](https://www.yusho-1996.com/60012444/wp-content/uploads/2020/03/b3d183a1e8bcbcd5b22fdd73e839ffc2.jpg)
STEP8 躯体完成
型枠解体作業が終わると、型枠工事は完了です。その後、仕上げ工事がはじまります。直線だけではなく曲面など様々なコンクリート面があります。
![仕事の流れ (10)](https://www.yusho-1996.com/60012444/wp-content/uploads/2020/03/7d1f73f8bbe9f8a820cdbf3c0cada68d.jpg)